各工程でチェックはしてきたつもりだけど、万が一なにかおきた場合にはどうすればいいの?
ただ、一部の悪徳業者はあえて保証の話をせずに、数年後にトラブルが見つかるも泣き寝入るしかない状況に陥ってしまう。。。
そもそも外壁塗装に保証があることを知らない人が多いです。
外壁塗装の『保証』とはこういったトラブル回避には欠かすことはできません。
長い間、安心して住み続けるために、『保証』についてお話していきます。
記事のもくじ
外壁塗装の『保証』でよくあるトラブル?
外壁塗装には保証があるということを知らない人が多いのが現状です。
仮に知っていたとしても、外壁塗装でいうところの『保証』を誤解している方が多いです。
しかし、これから話す内容は、塗装業界では常識とされていることであり、当たり前とされていることから、お客様に対して説明することを怠ってしまいがちなことなんです。
業者からすれば当たり前でも、お客さんからすれば聞かなければわからないこと。
特に、「なにか起きたときの保証」というものでお互いの行き違いが生じてしまうと、もう解消することが難しくなってしまいます。
こうなってしまう原因は、業者側の怠慢だと、私は思います。
下に事例を書いておくのでよく読んで理解しておいてください。
よくある事例
完工後にもらった保証書に「工事保証5年」と書いてありました。
残念なことですが、完工後3年目に外壁にひびが入っている箇所を発見。
慌てて保証書を探し出し、確認すると5年の保証の記載を確認。
「保証で直してもらえる!」
と、安心して施工店に連絡するも、返答は、
「保証の対象外です」
よくあることですが、これは詐欺でも騙しでもありません。
チェックポイント
厳密に言うと、
”外壁工事保証の対象は、外壁塗膜の剥がれのみ”
なんです。
さらにいうと、外壁工事と同時に行った、鉄部や木部などの外壁ではない部分の塗膜も”保証対象外”です。
「そんなのおかしいじゃないか!」
と思うかもしれませんが、そこには正当な理由があります。
塗膜の剥がれについては、施工時の工程、方法になにか問題があったものとしてわかりやすいです。
しかしひび割れに関しては、家が建っている地盤の問題や、例えば地震などの自然災害など、一概に塗装が悪かったと判断しづらいという側面もあるためなんです。
説明することを怠った業者にも責任の一端はあるとは思いますが、保証についてしっかり聞かなかったお客様にも同じく責任の一端があるということで、こういった事例では保証がされることはありません。
大切なことは、保証対象箇所、保証の内容をしっかりと担当に確認すること!
「私の家は20年保証がついているから、20年はなにが起きても保証してもらえる!」
なんて安易に考えずに、
・どこが保証対象で、どこが保証対象外なのか?
・保証対象箇所のトラブルであったとしても、どういった症状の場合に保証してくれるのか?
このくらいはしっかりと確認して認識しておきましょう。
保証の種類
外壁塗装の保証には、一般的に「製品保証」と「工事保証」の二つの保証があります。
製品保証
工事に関係なく、塗料メーカーが自社製品に対して出す保証のことです。
製品に問題があった場合にのみ、塗料メーカーが塗料代を保証をするものです。
工事保証
保証期間中に限り、塗装工事による問題があった場合、施工店が行う保証です。
業者や工事の内容によって、保証の年数や範囲が個々別別なので確認が必要。
まとめ
上に記述した2つの保証に加え、「アフターフォロー」についても聞いておくと安心です。
トラブルが発生した場合、業者さんが具体的にどんな対応をしてくれるのかも聞いておきましょう。
アフターフォローとは主に、定期点検を指します。業者によって内容に関しては様々ですが、塗装後1年、3年、5年と間隔を空け、定期的に無料で点検を行ってくれる業者さんがオススメです。
工事後も長く安心して住み続けるために、大切なことをまとめます。
・2種類の保証がついている(製品保証・工事保証)
・保証箇所、保証内容を確認
・保証書の発行
・瑕疵(かし)保証等、第三者団体の保証が付いているとなお良い
保証については、最低限この項目は抑えておいてください。